灰色の脳細胞

突然ですが、私、ポアロのTVシリーズが好きなんですけど、よくポアロが胸ポケットに収まる位の手帳に、気になったことや伝言をちょこちょこと書いているんですよ。あれ、憧れで。
そうしたらフライングタイガーで良い感じの大きさの、ポアロが使ってるようなペン付き手帳を見つけたので、買ったんです。変にスケルトンで微妙にダサいんですが、使い勝手は良いんです。
で、持ってみてわかったんですけど、年中引きこもっている私の周りでは事件とか殺人とか起きないんですよ。せいぜい隣の大学生(男)が夜通し騒いでいるくらいで、アラアラこんな時間まで女の子が居るわぁ、などと出歯亀っちゃったりして。そうなると割とメモすることって何も無いんです。っていうかメモなんてしてたら危険すぎるわ。で、結局暇なときにマジ無駄な落書きしたり、こんなしょーもない文章書いたりするわけです。誰か私に伝言を頼んでください。

それはそれとして、ちょっと前に「マッドマックス 怒りのデスロード」を観てきました。
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』予告編 - YouTube
夫、全然興味がなさそう。でも私はどうしても観たいんだ!と3Dチケットを強制予約。つーか3Dも初めてです。

マッドマックスシリーズの第1作目が公開されたのは1979年。荒廃した近未来を舞台に、メル・ギブソン演じる警官マックスと暴走族一味の仁義なき戦いを描いたアクション映画としてスタートしました。そこから続編「マッドマックス2」が製作されるのですが、3作目の「マッドマックス サンダードーム」が1985年に公開されてから、続編の話はぱたりと途絶えます…というか、その後すぐ「リーサル・ウェポン」が公開されるわけで、メルもハリウッド映画に忙しくなっていたのか…?なーんつっていっていますが、私、マッドマックスシリーズを今まで観たことないんです。その世界観の異常性と、sns上で取り交わされる絶賛の嵐に、ぜひスクリーンで見なければ!と感じたわけで。そもそも予告編からさぁ…趣向を凝らした痛車の数々もキョンシーとショッカー軍団を合わせたような敵キャラもどう見てもラスボスってやつの見た目もギターが火を吹いてんのも丸刈りのシャーリーズ・セロンも全部!こいつはくせえッー!

そう、意外と、マックスの戦いというよりは、主に成り行きで彼と旅をする羽目になった周囲の人たちの戦いなんですよね。皆それぞれ何かから解放されているんですが、辛い過去を背負っているらしいぶっ壊れマックスは、終盤に「マックス」という自己を取り戻す描写はありつつも、果たしてそれは救われているのかどうか…。
ともかく鑑賞してみた結果、大変満足いたしました。ストーリーが非常に単純なので、前作を観ていなくても問題なし。徹頭徹尾、マッチョで、悪趣味で、ハイテンション。あてられたんでしょうかね、なんかなんでも出来る気分になりました。今ならWhat A Lovely Day!って叫びながら車で砂嵐の中突っ込んでいけそう!殺人事件だって解決できそう!ヒャッハー!一緒に観た夫は悪役の絵をガチで描きだすし、観客をもマッドな領域へ誘う映画「マッドマックス 怒りのデスロード」。観るなら3Dをお勧めします。目が超疲れるし何が起きてるかわかんないシーンとかありますが、なんというか、あの火を噴くギターが最後どうなるかだけ見届けてほしいから…!




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夫が描いたイモータン・ジョー